書き方の基礎を学びたい人におすすめ
文章力の基本と題を打っているだけあり、読みやすいです。
以下、構成を目次から抜粋します。
- 短く書く
- 自然な正しい表現で書く
- 言いたいことを明確にする
- 分かりやすく書く
- 簡潔に書く
- 共感を呼ぶように書く
- 表記とレイアウトにも心を配る
それぞれの項目について、例文を挙げて説明しているので、ここを注意すればこんなに読みやすくなるんだと、体感できます。
文章の書き方の基礎を学びたい人におすすめです。
読み手が読んでいる間は、頭を使わせない
いい文章とは何でしょうか?
著者は、3つ挙げています。
- 言いたいことが明確な文章
- 頭を使わなくても、読むそばからスラスラ分かる文章
- 簡潔な文章
読むときには頭を使って当然だと思うかもしれませんが、それは書かれたことが分かった後の話なのです。(中略)書かれた言葉の意味を理解するためには、頭を使いたくないものです。ましてや、「何を言いたいのか分からない」と思って、何度も読み返し頭を悩ますのは、ただ腹立たしいだけです。(p.102)
読者に考えさせるためには、頭にスッと入る文章でなければいけません。
では、そうした文章を書くためにはどうしたら良いでしょうか。
話し言葉の影響を避ける
よく耳にする言葉であっても、それを書き言葉にすると、相手に違和感を抱かせてしまう場合があります。
例えば、
- (ファミレスで)こちら、お水になります
- 授業を始めていきます
- この野草は食べれます
以下のように変えます。
- こちら、お水です(なりますは丁寧表現ではない)
- 授業を始めます(始めるは一瞬にして終わる動作なので、始めていくは不適切)
- この野草は食べられます(ら抜き言葉)
聞き言葉では相手に流してもらえても、書き言葉は残りますので、より注意しなければなりません。
ぼやかさない・何でも「ことで」でつながない
読みやすい文章のために、以下を心掛けましょう。
- ぼやかさない
×お客様と接する中で
→○お客様と接して経験を重ねながら
×野菜を作ったりすることは、植物の大切さなどを実感できる
→○野菜を作れば、植物の大切さを実感できる
- 何でも「ことで」でつながない
×オリンピックが開催されることで、観光客が増える
→○オリンピックが開催されると、観光客が増える
×相手を理解することで、交流も活発になる
→×相手を理解すれば、交流も活発になる
77のテクニック
上記で抜粋したものを含めて77のテクニックが本書に書かれています。
読んですぐ使える具体的なテクニックですので、手元に置きたい一冊です。
文章の書き方の本おすすめ5冊【レベル別】はこちら。