お店が生き残るには驚きが必要
飲食店の入れ替わりは激しいです。
特に都心は、行くたびに新しい店ができています。
それは同時に、そこにあった店がつぶれているということです。
どうすれば、生き残るお店を作れるのでしょうか。
365日外食している堀江さんは言います。
10 年以上続くお店にするには、コンスタントにお客さんが来なければだめだ。つまり、お客さんに、いかに「また来たい」と思わせるかが鍵になる。
(中略)
僕が「また来たい」と思うのは、前にも書いたが驚きのあるお店。「なんだこれは!? うまいぞ!」となれば、仲間を連れてまた行って、その驚きを共有したくなる。
知り合いからの口コミって外れないですよね。
SNSが発達した今では、驚きを世界に共有することもできます。
では、どうしたら驚きを与えることができるか。
本書は、お店の経営と同時に、人の働き方についても書いています。
お店の生き残り方を学ぶことは、自分の生き残り方につながります。
お店の経営者はもちろん、働き方を見直したい人にもおすすめです。
驚きを与えるには外へ出る
驚きを与えれば生き残れると言っても、人に驚かせることは難しいですよね。
どうしたらよいか、堀江さんは言います。
アイディアを出し、実行するしかない。アイディアを出すには経験を積むのがいちばんだ。成功しているお店のシェフは、本当によく食べ歩いている。自分とは違うジャンルのお店に出かけ、人と会い、世界中を旅行する。
外から刺激を得ることで、新たなアイディアにつながるというわけですね。
自分の頭だけだとアイディアは限られます。
外へ出て、アンテナを張っておくことが重要のようです。
ですが、自分の店を持ったら、そんな時間はないですよね。
そのときに大事なのは、マニュアル化です。
他の人ができるようマニュアル化する
せっかく習得した技術を他人に教えたくない。
その気持ちはわかりますが、そんなこと言ってたら生き残れません。
店主ひとりしかできない技術しかないと、店舗を増やすことはできないし、店主が休むことすらできなくなってしまう。時間がなくなり、他所の店に食べに行くこともままならず、進化が止まってしまうだろう。
自分にしかできない状況は、それに付きっきりです。
驚きを与えるために外に出ることなど、できません。
マニュアル化し、他の人ができるようになれば、外へ出ることができます。
仕事も同様です。
やり方をマニュアル化し、他の人にやってもらえれば、その時間で自分は別のことができます。
時間にゆとりを持てば、新たなアイディアが飛び込んできます。