死の虚しさを紛らわせるため熱狂する
人はいつか死にます。
必ず訪れる死のむなしさを紛らわせるため、見城さんは熱狂(=圧倒的に努力)します。
虚しさを紛わせる要素は、せいぜい①仕事②恋愛③友情④家族⑤金の五つしかないと思う。
表紙の見城さんは、叫んでいるようにも、怒鳴っているようにも見えます。
読む前は、直属の上司がこんな感じだと嫌だなと思いました。
読んだ後もそんな変わりませんでした。
それは私が、
- 死のむなしさをまだ感じていない
- むなしさを今の仕事で紛らわせたいと思っていない
からでしょう。
もし、後一年しか生きられないとしたら、私は仕事に行きません。
逆に考えると、見城さんは熱狂できる仕事に就いているということです。
それがうらやましい。
何かに熱狂したい人、今の仕事に満足していない人におすすめです。
仕事の選び方
転職を考える時に「給料がいい」とか「休みが多い」といった条件で決めるのは、愚の骨頂だ。
私はプライベートを充実させるため、楽そうな仕事を選びました。
仕事は楽しくないけど、休日を励みに仕事を乗り切るスタンスです。
見城さんからしたら、私の選択は「ありえない」でしょう。それだと仕事に熱狂できないからです。
「どんなに苦労してでも、自分はこの仕事をやりたくてたまらない。好きな道なのだから、いくら苦しくても耐えられる」そう言い切れる仕事でなければ、爆発的な情熱は沸かない。
では、そうした仕事=天職と出会うにはどうしたらいいのでしょうか。
天職と出会いたいのなら、自分の内なる声に耳を澄まさなければ駄目だ。 変態でストッキングに異常な興味があるなら、ストッキングの会社に行けばいい。大手だとか給料が良いだとかは関係がない。これなら日本一になれるということを突きつめるべきだ。
私は働いてから、楽な仕事であっても時間を売ってお金を稼ぐのは幸せではないと、気づきました。
現状から抜け出すには、熱狂=圧倒的努力が必要です。
何でもいい。何かに熱中しろ。何かと格闘しろ。もがき、苦しみ、悩み抜け。それが、どれだけ大切だったか、思い知る時がきっと来る。
これには熱狂したと、胸を張れるものはあるでしょうか。
私にはまだありません。
その結果、平日は一刻も早く退勤するために働き、休日は自分の好きなことに時間を使っています。
仮に宝くじで1億円当たったら、仕事を辞めるでしょう。
これをやりたくてたまらないという仕事はありませんが、時間を売ってお金を稼ぐことから脱却したいと、より強く思いました。
多くの時間を、本を読むことと文章を書くことに使うためです。
調べた言葉
- 偉丈夫:体が立派で、すぐれた男
- 冷厳:冷静できびしいさま
- 頑迷固陋(がんめいころう):自分の考えに固執して、正しい判断ができないさま
- 寧日(ねいじつ):穏やかでやすらかな日
- 風光明媚:自然の景色が清らかで美しいさま
- 阿修羅:インド神話で、戦闘を好む鬼神
- 晴耕雨読:晴れた日は耕作し、雨の日は読書すること
- 峻厳(しゅんげん):非常にきびしいこと
- 莞爾:にっこりほほえむさま
- 天馬空(てんまくう)を行く:天馬が空を自由に駆けるように、着想などが自由奔放であるさま
- 軽挙妄動:軽はずみに何も考えず行動すること
- 滋味:うまい味わい
- 蛮勇(ばんゆう):むやみやたらに発揮する勇気
- 泰斗(たいと):その道の第一人者