野間文芸新人賞候補作発表
2020年10月1日、野間文芸新人賞の候補5作品が発表されました。
受賞作の発表は、2020年11月2日(月)です。
以下、候補作をまとめます。
『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』李龍徳
第38回の候補『報われない人間は永遠に報われない』に続いて、2度目の候補です。
『かか』宇佐見りん
初の候補です。
同作で文藝賞、三島賞を受賞しています。
感想はこちらです。
『春、死なん』紗倉まな
初の候補です。
本の帯に、選考委員である高橋源一郎さんの名前が見えますね。
『遠の眠りの』谷崎由依
第39回の候補『囚われの島』に続いて、2度目の候補です。
『pray human』崔実
初の候補です。
同作は三島賞の候補にもなりました。
感想はこちらです。
受賞予想
このページで予想いたします。しばしお待ちください。
→10月30日追記。候補作を読めず仕舞いでした。楽しみにされていた方、申し訳ございません。変わりに苦し紛れの言い訳を書きました。
追記終わり。
『かか』は、受賞した三島賞の選考委員が野間文芸新人賞にもいますし、受賞の有力候補でしょう。
逆に言えば、『pray human』は三島賞を落ちてますから不利である一方で、主催元の出版社が出している作品ですから、その点は考慮されるのか、見どころです。
いずれにしても、『かか』でも『pray human』でもない作品に受賞してほしいです。
読んでいて痛々しい気持ちになる一人語り作品は苦手です。
三島賞の私の予想では、『かか』を×、『pray human』を△で予想しました。
それにしても、宇佐見りんさんの勢いはすごいですね。
デビュー作で三島賞を受賞し、野間文芸新人賞の候補にもなりました。
二作目の『推し、燃ゆ』は次回の芥川賞にノミネートされそうですし、受賞したら、若きスターとして、世間の注目を浴びそうです。