いっちの1000字読書感想文

一応平成生まれ。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

【三島賞予想】第34回三島由紀夫賞候補作発表(2021年)

 三島賞候補作発表

2021年4月21日、三島由紀夫賞の候補5作品が発表されました。

受賞作の発表は、5月14日(金)です。

以下、候補作をまとめ、受賞予想をいたします。

『水と礫』藤原無雨

初の候補です。

文藝賞を受賞したデビュー作です。

水と礫

水と礫

  • 作者:藤原無雨
  • 発売日: 2020/11/13
  • メディア: 単行本
 

感想はこちらです。

『旅する練習』乗代雄介

初の候補です。

本作は第164回芥川賞の候補にもなりました。

旅する練習

旅する練習

  • 作者:乗代雄介
  • 発売日: 2020/12/28
  • メディア: Kindle版
 

感想はこちらです。

『リリアン』岸政彦

第30回の候補『ビニール傘』、第32回の候補『図書室』に続いて、3度目の候補です。

リリアン

リリアン

  • 作者:岸 政彦
  • 発売日: 2021/02/25
  • メディア: 単行本
 

感想はこちらです。

『彼岸花が咲く島』李琴峰

初の候補です。

文學界(2021年3月号)

文學界(2021年3月号)

  • 発売日: 2021/02/05
  • メディア: 雑誌
 

感想はこちらです。

『象の皮膚』佐藤厚志

初の候補です。

新潮 2021年 04 月号 [雑誌]

新潮 2021年 04 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/03/05
  • メディア: 雑誌
 

感想はこちらです。

受賞予想

受賞作を○△×で予想しました。

  • 藤原無雨『水と礫』:△
  • 乗代雄介『旅する練習』:△
  • 岸政彦『リリアン』:×
  • 李琴峰『彼岸花が咲く島』:○
  • 佐藤厚志『象の皮膚』:×

いい作品ばかりで悩みました。

『水と礫』、『旅する練習』、『彼岸花が咲く島』のどれかが受賞だと思いますが、その中でも世界観、登場人物のどちらにも魅力のある『彼岸花が咲く島』が受賞だと予想します

  • 『水と礫』:世界観○、登場人物の魅力△
  • 『旅する練習』:世界観△、登場人物の魅力○
  • 『彼岸花が咲く島』:世界観○、登場人物の魅力○

『彼岸花が咲く島』の舞台は、沖縄に近いですが、沖縄ではない島です。日本語に近いですが、日本語ではない言葉が話されています。日本の歴史に近いですが、日本とは異なる歴史を持っています。現実とフィクションがうまく調和しており、異空間が読み心地の良さを生み出しています

0から世界を立ち上げている『水と礫』にも魅力があります。ただ、登場人物の魅力は世界観の魅力ほどありませんでした。

去年、三島賞を受賞した、宇佐見りんさんの『かか』に続き、同じく文藝賞の『水と礫』が候補になっていますから、文藝賞は強いです。

  • 主催元の新潮から2作(『リリアン』、『象の皮膚』)
  • 文藝から1作(『水と礫』)
  • 群像から1作(『旅する練習』)
  • 文學界から1作(『彼岸花が咲く島』)

です。

五大文芸誌でいうと、すばるの作品がありません。

『コンジュジ』が候補になっても良かったのに、と思いました。

第34回三島由紀夫賞の受賞作発表の感想はこちらです。