頑張っても結果が出なかった人に
「頑張っても結果が出なかった」
そう思って手に取った一冊です。
私の「頑張っても結果が出なかった」ことの2つに、
- 小説の新人賞を取れなかった
- 司書試験で採用されなかった
があります。
頑張って小説を書き、頑張って司書試験に取り組んできたつもりですが、結果はダメでした。
結果が出なかった理由に、「頑張りが足りなかった」があると思います。
私も、頑張りが足りなかったと思っていました。
ですが、本書を読んで、そもそも頑張っている時点で負けなのではないか、と思い始めました。
つまり、頑張って取り組んでいる人(私)は、頑張らずに取り組んでいる人には勝てないということです。
なぜなら、頑張っている時点で、多少なりとも無理をしているからです。
無理は続きません。
そうであれば、
- 頑張らなくても勝てるものを探すか
- 頑張らなくてもいいようにルーティン化するか
のどちらかです。
頑張らなくても勝てるものがあればいいのですが、私にはこれといったものがありません。
なので、頑張らなくても結果が出るようにする必要があります。
本書にある「がんばらなくても結果を出すための10か条」は以下のとおりです。
- 意志の力には限りがある。意志の力を消耗しないように、繰り返しやることをルール化すべし。
- つまらないと思えば、我慢のために意志の力を使うことになる。面白くないことは、ゲーム化すべし。
- 多くに取り組もうとすれば、意志の力を摩耗させる。やるべきことをシンプル化すべし。
- 最初は意識してやっていることも、繰り返すことで無意識にできるようになる。繰り返し行動で、自らを自動化すべし。
- 効果を実感できないことは続かない。自分へのご褒美を、見える化すべし。
- 人に宣言すると、やり遂げようとする力が生まれる。やると決めたことを、約束化すべし。
- 人間のカラダは無意識にテンポを刻んでいる。同じ行動を同じタイミングで繰り返して、リズム化すべし。
- 行動のきっかけを決めると、スタートしやすい。決めた行動を条件反射ではじめられるように、トリガー化すべし。
- 人間は積み重ねてきたことを崩したくないと思うようにできている。日々取り組んだことを、記録化すべし。
- 苦手なことをやっていると、苦痛がふくらみ、意志の力をすり減らす。得意なことを見つけて、楽しく取り組むべし。
私にとって、重要だと思った点を太字にしています。
まとめると、以下のとおりです。
- 目標を決める
- 目標を達成する手段を決める
- 手段の時間を決める
- 手段のとき、最初はご褒美を与える
- 手段をルーティン化する
まずは、目標を決めるところから始まります。
私の目標は、「やりたくない仕事をせずに生きる」です。
その目標を達成する手段として、
- 小説の新人賞への応募
- 司書への転職
を続けていました。
当時は、取り組む時間を決めていませんでした。
やる気が出ないときはさぼり、やる気があるときに一気に取り組んでいました。
ルーティン化できず、取り組むことに対するご褒美もありませんでした。
ルーティン化するためにも、時間を決め、最初のうちはご褒美を設定すればよかったです。
私の目標(やりたくない仕事をしないで生きる)は終わっていません。
その手段は検討中ですが、手段を実行する際に、
- 取り組む時間(例えば出勤前)
- 与えるご褒美(例えばハーゲンダッツ)
を決めておくようにします。
頑張っている感覚は好きなのですが、頑張って目標達成できないよりも、頑張らずに目標達成できる方がいいです。