いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『キシマ先生の静かな生活』森博嗣(著)の感想【『喜嶋先生の静かな世界』との違い】

『喜嶋先生の静かな世界』との違い 『喜嶋先生の静かな世界』が良かったので読みました。 感想はこちらです。 『キシマ先生の静かな生活』は、Amazonで合本版の「1 (全2冊) 番目の本」として紹介されてました。 『喜嶋先生の静かな世界』の前日譚かと思って…

『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣(著)の感想【純粋な研究者の末路】

純粋な研究者の末路 喜嶋(きしま)先生は、主人公の通う大学の助手です。 助手は、 教授 助教授 の次に位置するポジションです。 喜嶋先生は、立派な業績を持ってますが助手のままです。 主人公は、大学の研究室(ゼミ)で、喜嶋研究室に配属されます。 喜…

『なれのはて』加藤シゲアキ(著)の感想【細部が気になった】(直木賞候補)

細部が気になった 壮大な作品でした。 加藤さんはアイドルなので、そのイメージが先行してしまいます。 アイドルでもこんな作品書けるのかという驚きに、繋がってしまいます。 その驚きはいけない気がします。 アイドルが書いたのではなく、加藤さんが書いた…

アニメ『とらドラ!』の感想【16話「踏みだす一歩」に痺れた】

16話「踏みだす一歩」 2008年放送のアニメです。全25話。 絵に少し時代を感じるかもしれませんが、物語に古さは感じません。 昔見たことあるような気がしましたが、内容は覚えていませんでした。 タイトルの とら:タイガー=大河(女子) ドラ:ドラゴン=…

『世紀の善人』石田夏穂(著)の感想【善人とは誰か】

善人とは誰か 文章だけで笑わせてくれる小説は、石田さんの作品以外、ぱっと思いつきません。 稀有な作家さんです。 本作の掲載は、すばる1月号。 まだ、芥川賞候補にも単行本にもなっていない作品を、読みました。 雑誌の表紙に「石田夏穂」の文字が見えて…