会社勤めが向いてない人に
大学を卒業した人の大半は、就職します。
ですが、著者のえらいてんちょうさんは起業しました。スキルなしでです。
なぜなら、
- 就活なんてやってられない
- 毎朝、スーツを着て満員電車に乗るのが無理
だからです。
営業計画を綿密に立てるわけでもなく、リサイクルショップを始めます。
これは私だから成功した方法論ではないということです。
(中略)
起業したときの私は特筆すべき技術も資産もない、ふつうの人間でした。
しょぼい起業には、
- 多額の開業資金
- 特殊な技能
- 綿密な事業計画
は、いらないそうです。
私のいちばん言いたいことは、もう最初に書いてしまいますが、「あなたはつらいことをやる必要はない」 ということ
会社勤めが好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
仕事を辞めたからって、だめな人間ではないし、死ぬ必要もありません。
会社で働くのがつらいなら、他の生き方もあると、本書は教えてくれます。
しょぼい起業の始め方
出費は最低限に抑えることが重要です。
- 店を借りる(自宅兼用)
- 店を開く(毎日同じ時間)
- 設備を整える(居心地のよい場所づくり)
- 人が集まってくる(居心地のよい場所に人が集まる)
- 必要な手続き(役所への届け出など)
資金を集めて店を借りて許可をとって設備を整えてから営業する」のではなく、「店を借りて営業してるとお金が集まってくるので設備が整えられて、必要な許可をとらざるを得なくなる」 のです。
まず、小さく始めてみよう、ということですね。
来てくれた人に、居心地がよいと思ってもらえれば、
- リピーターになってもらえる
- 勝手に口コミしてもらえる
- いつの間にか店を手伝ってもらえる
というメリットがあるそうです。
しょぼい起業でも、チェーン店には勝つ方法はあり、
マックは大企業が経営していますが、あなたの店はあなたが経営しているのです。 あなた自身が商品です。 あなたに会いたいと思う人が来ると、あなたの店はスタバやマックより価値があることになります。そういう人がたくさんいると、自然と店はうまくいきます。
- 店長に会いに行く
- 他の客に会いに行く
という理由があれば、人は集まります。
現世なんて遊び
多くの人が言いますが、やりたいことをやるべき、なんですよね。
「現世なんて遊び」、みたいな考えですかね。現世なんてちょっとした遊びなんだからコケても大したことないんですよ。コケてもコケなくてもいずれはどうせ死ぬわけで。ただ、遊びだからこそ、てきとうにやらずに全力でやんないとつまんないんですよね。
会社勤めでも、しょぼい起業でも、全力でやればいいのだと思います。
嫌になったら、方向転換すればいいですし。
『しょぼ婚のすすめ』の感想はこちらです。
『しょぼい喫茶店の本』の感想はこちらです。