内向型コンサルタントという仕事
内向型、外向型とは何でしょうか。
内向型は自分の内側(感覚や感情・思考など)に興味のベクトルが向かいやすく、外向型は自分の外側で起きている出来事や他人に興味のベクトルが向かいやすい
内向型と外向型は、半々ずついるそうです。
本書には、内向型診断テストがあります。
私は内向型ランクで、
- 内向型と外向型が同じくらいの「両向型」
- 「刺激に敏感でマイペースを好む」
でした。完全な内向型だと思っていたら、そうでもなさそうです。
著者の堤さんは、副業を始めるまでは、どこにでもいる普通の人でした。
新卒入社した企業を1年強で退職→憧れのウェディング業界に転職→仕事のストレスで適応障害と診断され休職→退職→働きたくないという理由で専業主婦を熱望するも、夫の猛反対により仕方なく金融系企業の営業事務職に→28歳から副業に挑戦→30歳で退職し、フリーランスに→半年後に夫婦で会社設立
堤さんは、副業を始めたことで、内向型の特徴をビジネスにし、会社を立ち上げました。
内向型コンサルタントは、聞きなじみのない仕事で、正直あやしげです。
しかし、著者オリジナルのサービスとして売り出すことで、ビジネスとして成立しました。
コロナ禍でテレワークが増えたのも関係ありそうです。
会社に行く必要がないなら組織で働きたくないという人が増えたのも、内向型コンサルタントの需要につながっているのでしょう。
「内向型は直すべき欠点」と自分を責めてばかり。外向的になろうと努力していました。でも、「内向性をなんとかすることにパワーや時間を使うのではなく、内向性を受け入れたら何かが変わるかも」と思えた瞬間、人生の車輪が大きく回り始めた気がします。
内向型はビジネスで弱い印象がありますが、内向型を活かすビジネスをすれば、全く問題がないどころか、強みになるんですね。
では、どんなビジネスをすればいいのでしょうか。
個人でビジネスをする場合、堤さんは2パターンあると言います。
-
企業や個人事業主などクライアントから仕事を受注(発注してくれる相手がいて仕事は成立)
-
自分のサービスや商品を提供(例:内向型コンサルタント)
自分のサービスや商品をつくる方法として、3つのポイントが挙げられています。
- どんな悩みを解決できるか
- どんな人が悩んでいるか
- あなたのサービス・商品を利用すると、どんな未来が待っているか
内向型コンサルタントは、
- 仕事や人間関係に悩んでいる内向型の人を、
- そのままでいいと勇気づけ、
- 生きる活力を与える仕事
だと思いました。
堤さんは、月額1,980円でオンラインコミュニティを運営しているようです。
内向型の誰もが、組織で働かなくてもいいわけではありません。
タイトルの「もう内向型は組織で働かなくてもいい」は省略されています。厳密に言えば、「もう内向型は(仕事を受注できるかオリジナルサービスで稼げれば)組織で働かなくてもいい」です。
オリジナルサービスは、最初に名前を付けて売ったもん勝ちです。「内向型コンサルタント」の二番煎じは厳しいでしょう。
上記のとおり、堤さんは普通の人です。
普通の人でも、人の悩みや困りごとを解決できれば、稼げる可能性はあると感じました。