100歳まで生きるライフプランを立てていますか
本書の提言はこれに尽きます。
自分なりのライフプランを立てていれば、読む必要はありません。
400ページもある本書を読むより、ライフプランの実現に時間を割きましょう。
ですが、「貯金全然してないや」とか「やりたくない仕事なのに残業ばかり」とか、将来について漠然としか考えてない人は、読む価値があります。
ただ、400ページ読むのは大変です。割と文字もぎっしりですし。
全部を読む必要はありません。序章の「100年ライフ」だけ読みましょう。22ページにすべてが詰まってます。
正直に言うと、その後のページは、同じ内容が言い回しを変えて何度も登場しているだけです。
100年生きる時代にどう生きるか。
考えるきっかけになる本です。
教育、仕事、引退という流れが変わるか
2007年生まれの子は、107歳まで生きる可能性が50パーセントあるそうです。
今の感覚で言うと、
- 教育:~22歳
- 仕事:22歳~60歳
- 引退:60歳~
100歳まで生きるとしたら、引退してから40年もあります。
気が狂いそう……。
しかし、社会保障や年金のこともありますので、60歳で定年というのは変わるでしょう。
本当かどうかわかりませんが、老後の資金は2000万円必要らしいですしね。
そんな100年時代をどう生きることになるかというと、仕事の期間が増えるに決まっています。
- 仕事:22歳~80歳
- 引退:80歳~
例えばこんな感じに。これでも引退後20年ありますが。
では、こんな時代にどう生きるか。本書の意見です。
仕事を長期間中断したり、転身を重ねたりしながら、生涯を通じてさまざまなキャリアを経験する――そんなマルチステージの人生を実践すればいい。(p.21)
え、こんなことできるんですか。
仕事を中断? 転身を重ねる? 簡単に言ってますけど、それって優秀な人の話ですよね。
普通の人が真に受けて、大した考えも持たずレールから外れると、死にます。
普通の人がとるべき1つの選択
優秀な人は、退職や転職を繰り返しても、引く手あまたでしょう。
能力がある人は、努力や挑戦を続けることで、やりがいのある仕事に就き、高収入を見込めます。
では、それができない普通の人はどうするか。
- 大企業や役所に就職し、余暇を充実する
これに尽きます。
大企業もどうなるかわかりませんから、役所への就職がいいかと。
とはいえ、今は役所の仕事も大変だと聞きます。
ですが、仮に80歳まで仕事をするとしたら、能力主義や成果主義で心身をすり減らすより、気が楽だと思いませんか。
余暇を充実させればいいじゃないですか。