デジモン初代好きにも楽しめる
私はデジモン世代です。
- 携帯ゲーム
- アニメ(初代、02)
- プレステのゲーム
を通ってきました。
そんな私でも、楽しめました。
本作は、2020年に上映された作品です。
主人公は、大学生になっています。
周りは就職が決まったりしますが、主人公にやりたいことはありません。
主人公たちのデジモンは、現実世界で生活しています。
しかし、大人になったとき、パートナーだったデジモンは、人間のもとを離れてしまいます。
主人公も、例外ではありません。
パートナーのアグモンが、主人公のもとを離れてしまいます。
人間とパートナーデジモンが、一緒にいるにはどうすればいいか。
それを研究した人間がいました。
研究者は、現実世界とは別のバーチャル世界で、人間とデジモンが共生できるようにしました。
代償は、現実世界の人間が意識を失うことです。
- 現実世界で大人になるとパートナーデジモンを失う
- バーシャル世界ではパートナーデジモンと一緒にいられる。ただし現実世界の人間は意識を失う
1に対処した方法が、2です。
2だと、現実世界の人間が、意識を失うことになります。
主人公は葛藤します。
デジモンと一緒にいたいけど、意識を失いたくはない。
中には、意識を失い、バーチャル世界に行ってしまう仲間もいます。
主人公は、バーチャル世界を作る研究者と戦う決意をします。
主人公の敵側(研究者側)にある正義(パートナーデジモンと一緒にいたい)も、わかります。
単なる悪役には思えません。
バーチャル世界に入った仲間やデジモンたちが、主人公の手を阻むのもいいです。
白熱したバトルになっても良かったです。
「主人公」VS「バーチャル世界に入った仲間たち」が、もっと見たかったです。
主人公が、バーチャル世界に一度入っても良かったかもしれません。
バーチャル世界に入り、主人公も子ども時代に戻ってパートナーデジモンと遊ぶシーンを入れたら、敵側の正義をより強固にできたでしょう。
映画『鬼滅の刃 無限列車編』で見る、温かい夢のような世界です。
パートナーデジモンを失うシーンは、やはり喪失感がありました。
現実世界で生きる選択をする。辛い選択に思います。
夢のような温かい世界なら、ずっと浸かっていたい。そう思ってしまうからです。
得る喜びより、失う悲しみの方が、後に引く気がします。
それでも主人公は現実で生きることを選ぶ。そういう人間でありたいですが、私には難しいかもしれません。
私には選択権がないだけで、温かい夢のような世界で生きることができるなら、そちらを選ぶ気がします。