自己啓発的小説
本書は、『なぜ僕らは働くのか』という本で紹介されてました。
感想はこちらです。
本書は、おすすめキャリア本として挙げられてました。
「喜多川泰」という作家さんの名前は、Amazonでよく見ました。
作品を読むのは初めてでした。
自己啓発的な内容のある小説、といった印象です。
ジャンル的には、『夢をかなえるゾウ』に近いと感じました。
就活生の主人公が、通ってる書斎カフェで、「手紙屋」と書かれた広告を見ます。
「手紙屋」とは、文通サービスです。
主人公は「手紙屋」とやりとりしながら、やりたいことを発見していく、という内容です。
”目の前にあるものに全力を注いで生きる”ことは、何よりも大切な成功法則といえるでしょう。
当たり前っちゃ当たり前です。
”これは自分の人生を変えるほど素晴らしい内容だ!”と感動する本に出会いながらも、数ヶ月後に今の自分を変えてくれるような本を求めたりする経験を多くの人がしています。
本を読んでも行動しないってことですね。
耳が痛いです。
インプットばかりに偏ってしまします。
楽なんですよね。勉強した気になれるから。
”何をやれば成功できるか”ではなく”自分がどうしてもやりたいことは何か”を考えているということです。夢を実現したすべての人がこの方法を使ったのです。長い期間をかけて情熱を持って行動を続けた人が夢を叶えることができなかったなどということは、起こりようのないことなのです。
- 何をやれば成功できるか
- 自分がどうしてもやりたいことは何か
後者を突き詰めればいいと、断言してます。
私は、今の仕事を辞めて、文章を書いて食っていきたいと、ずうっと思ってきました。
ですが、叶えられてません。
どうしてでしょうか。
「長い期間をかけて情熱を持って行動を続けた人」に、該当しないからでしょう。
ブログは続いてます。
小説や脚本は、書かなくなってしまいました。
ブログは情熱を持って書いてるつもりですが、これで生計を立てるのは厳しいです。
小説や脚本は、選考に通過して名前を掲載されたことはありますが、その程度です。
長い期間をかけて情熱を持って行動を続けた人が夢を叶えることができなかったなどということは、起こりようのないことなのです
どこかで、書いても「どうせ無理だろう」と、思ってしまってました。
「どうせ無理」についても、『なぜ僕らは働くのか』という本で紹介されてます。
感想は、こちらです。
小さな成功と小さい自信が、必要でした。
小さな成功は、選考に通過して名前が掲載されたことです。
名前が掲載されて、小さい自信がつきました。
名前が掲載された後に、次こそはと、チャレンジを続けました。
しかし次は、一次選考で落ちました。
そこで、「どうせ無理」が発動しました。
書いても自分には無理だ。
- 長い期間をかけて
- 情熱を持って
- 行動を続ける
夢の実現には、この3つが全てそろってる必要があるのでしょう。
1「長い期間をかけて」と3「行動を続ける」はわかります。
2の「情熱を持って」とは何でしょうか。
自分がどうしてもやりたいこと
だと、前の文脈から判断できます。
- 長い期間をかけて
- 自分がどうしてもやりたいことに
- 行動を続ける
「自分がどうしてもやりたいこと」でないと、長い期間をかけて行動を続けるのは難しいでしょう。
私にとっての小説や脚本は、「どうしてもやりたいこと」でなかった可能性があります。
どうしてもやりたいことだったら、行動が続いてるはずだからです。
「文章を書いて食っていきたい」は、どうしてもやりたいことではなかったのか。
行動が続かないなら、「どうしてもやりたいこと」かを、突き詰めて考える必要がありそうです。
僕は作品を書くときはいつも一人です。 静かな部屋の中に一人で座って、黙々と書きます。でも、孤独ではありません。 満員の大応援団で埋め尽くされた甲子園球場のマウンドの上に一人、机を置いて作品を書いているようなつもりでいるのです。
この感覚にはなれませんが、この境地に至るのはいいなと思いました。
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